食中毒の原因ランキングTOP7!家庭でできる簡単予防策をご紹介
食中毒、皆さんも経験されたことがあるでしょうか?
実は、食中毒の原因は様々で、私たちの身近な食品に潜んでいることがあります。
今回は、食中毒の原因となる主な菌をランキング形式でご紹介し、それぞれの菌の特徴や感染経路、そして食中毒になったときの症状について詳しく解説します。
さらに、家庭で簡単にできる予防策についてもご紹介しますので、家族でそろってご確認ください。
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食中毒ってそもそも何なの?
食中毒は、食品に混入した病原菌やウイルスなどを摂取することで起こる、急性感染症の一種です。ここでは、食中毒の基本について確認します。
食中毒になる原因は?
食中毒は、主に食品に混入した細菌やウイルスが原因と考えられます。
これらの微生物が出す毒素が原因で、腹痛や吐き気、発熱などの症状が現れるのです。
食中毒になるとどうなるの?
食中毒になると、お腹が痛くなったり、下痢をしたり、嘔吐したりすることが一般的ですが、時には、発熱、頭痛、筋肉痛などの症状が出ることもあります。
重症になると、脱水症状や神経麻痺を起こす場合もあるため注意が必要です。
食中毒を予防するって大事!
食中毒予防は、健康を維持し、日常生活を快適に過ごすためにとても重要です。
特に、小さなお子さんや高齢者、免疫力が低下している人は、食中毒にかかると重症化しやすいため、注意しましょう。
食中毒の原因ランキングTOP7!
私たちの身近にある食中毒。一体、どんなものが原因で起こるのでしょうか?
ここでは、食中毒の原因となる主な菌をランキング形式でご紹介します。
それぞれの菌の特徴や感染経路、食中毒になったときの症状についても詳しく見てみましょう。
第1位:ノロウイルス
ノロウイルスは、冬場に多く発生する食中毒の原因となるウイルスです。非常に感染力が強く、ほんの少しの量で多くの人に感染してしまうことがあります。
ノロウイルスってどんなウイルス?
ノロウイルスは、主に汚染された食品や水を介して感染します。特に、牡蠣などの二枚貝や、調理器具などが感染源となることが多いです。また、人から人への感染も起こりえます。
ノロウイルスに感染するとどうなるの?
ノロウイルスに感染すると、激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れます。また、発熱することもあります。症状は通常1~3日で治まりますが、脱水症状を起こす場合もあるので注意が必要です。
第2位:カンピロバクター
カンピロバクターは、鶏肉や豚肉に多く含まれる細菌です。夏場に発生しやすい食中毒の原因の一つです。
カンピロバクターってどんな菌?
カンピロバクターは、加熱が不十分な鶏肉や豚肉を食べることで感染します。また、汚染された水や生乳を飲むことでも感染する可能性があります。生乳については、国内では殺菌処理をされたものが流通していますが、海外では殺菌処理が不十分な場合があるため注意が必要です。
カンピロバクターに感染するとどうなるの?
カンピロバクターに感染すると、高熱、激しい腹痛、血便を伴う下痢などの症状が現れます。症状は通常1週間程度で治まりますが、後遺症として、ギラン・バレー症候群を発症する場合も。
第3位:ウェルシュ菌
ウェルシュ菌は、土壌や人の腸内に広く分布している細菌です。肉料理(特に煮込み料理)、魚料理、惣菜などを長時間室温に放置することで増殖し、食中毒の原因となります。
ウェルシュ菌ってどんな菌?
ウェルシュ菌は、芽胞という耐久性の高い胞子を形成します。この胞子は加熱に強く、一度加熱しても、再び増殖することがあるため十分に注意しましょう。
ウェルシュ菌に感染するとどうなるの?
ウェルシュ菌に感染すると、激しい腹痛と水様性の下痢を起こします。通常、1~2日で症状は治まりますが、高齢者や基礎疾患のある人は重症化する場合も。
第4位~第7位:その他の主な原因菌
- サルモネラ菌: 鶏卵や鶏肉に多く含まれる細菌です。カンピロバクターと同様に、加熱が不十分な鶏肉を食べることで感染します。
- 腸管出血性大腸菌(VT産生): 牛肉や未加熱の牛乳、汚染された野菜などを食べることで感染します。重症化すると、溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすことがあります。
- 黄色ブドウ球菌: 人の鼻腔や皮膚に常在する細菌です。傷ついた食品に付着し、毒素を産生することで食中毒を起こします。
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家庭でできる!食中毒の簡単予防策
食中毒を防ぐためには、私たちの身近な場所でできることがたくさんあります。これらの基本的なことを守り、食中毒のリスクを大幅に減らしましょう。
食材の選び方
食材を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
- 生鮮食品を選ぶときのポイント
生鮮食品を選ぶ際は、鮮度が重要です。魚であれば、目が澄んでいて身に弾力があり、エラが赤いものが新鮮です。肉であれば、赤みが鮮やかで表面に粘り気がなく、においが少ないものを選びましょう。野菜や果物は、傷んでいないか、変色していないかなどを確認しましょう。 - 賞味期限・消費期限をチェックしよう
食品には、消費期限が表示されています。賞味期限はおいしく食べられる期限であり、消費期限は安全に食べられる期限です。これらの期限を守って、食品を選びましょう。
食材の保存方法
食材の保存方法によって、食中毒のリスクは大きく変わります。
- 冷蔵庫の温度は?
冷蔵庫の温度は、食品の種類によって適切な温度に設定しましょう。一般的に、生鮮食品は2~5℃に保つことが推奨されています。冷蔵庫の温度が高すぎると、細菌が繁殖しやすくなります。 - 食材はラップで包もう
食材は、ラップで包むことで乾燥を防ぎ、鮮度を保つことができます。また、他の食品とのにおい移りを防ぐ効果もあります。
調理の仕方
調理の仕方によって、食中毒のリスクは大きく変わります。
- 肉はしっかり火を通そう
肉は、中心部までしっかりと火を通しましょう。特に、鶏肉や豚肉は、生食や半生食は避け、肉汁が透明になるまで加熱することが大切です。 - 生ものと加熱食をまぜない
生肉や生魚を切ったまな板や包丁で、すぐに野菜や果物を切るのは避けましょう。生ものと加熱食が混ざると、食中毒の原因となる菌が加熱食に付着する可能性があります。
食具の衛生
調理器具や食器は、清潔に保つことが大切です。
- まな板や包丁を清潔に
まな板や包丁は、使用後に洗剤で洗って乾燥させましょう。特に、肉や魚を切った後は、しっかりと洗うことが大切です。 - 手を洗いましょう
調理の前後やトイレの後、鼻をかんだ後など、こまめに手を洗いましょう。石鹸を使い、流水で30秒以上しっかりと洗いましょう。
まとめ:食中毒予防はみんなで!
これまで、食中毒の原因や、家庭でできる予防策について詳しく見てきました。食中毒は、適切な知識と注意を払うことで、十分に防ぐことが可能です。
予防には、家族みんなの協力が大切です。お子様にも、食中毒について分かりやすく説明して一緒に予防に取り組んでみましょう!
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