ハトの糞の放置は危険⁉その症状の原因は身近に潜む意外な物だった
ベランダに落ちたハトの糞、そのまま放置していませんか?
ハトの糞には意外にも多くの危険が潜んでいて、放っておくと重篤な事態を引き起こすかもしれません。
この記事では、ハトの糞に潜む危険についてご紹介します。
関連記事:ハトのシーズン到来!巣作りを回避しないと大変なことに⁉対策をご紹介
ハトの糞が引き起こす症状
ハトの糞による被害はさまざまで、普段から身近にあるからこそ気をつけなければなりません。
いつもの事だからと放置していると、糞が原因となって思わぬ体調不良に見舞われるかもしれません。
では、どのような症状が現れるのか確認しておきましょう。
鳥アレルギー
糞に含まれる成分を鼻や口から吸いこんでしまい、鳥タンパク質に対してアレルギーを引き起こす場合があります。
アレルギー反応は喘息や鼻炎など、一度発症してしまうとその後の生活にも大きく影響を与えます。
害虫によるアレルギー
ハトの糞が落ちる場所には、それを目当てに来るゴキブリ、ハト自体に付いていたノミやダニの死骸も多く存在します。
それらもまた、鳥アレルギーとは別のアレルギーを引き起こす大きな要因となります。
感染症
ハトの糞はたくさんの菌やウイルスの感染源となります。
その種類や症状はさまざまで、高齢者や小さな子供、妊婦や免疫機能が低下している人は特に注意が必要です。
ハトの糞によって引き起こされる感染症
ハトの糞の中にはどのような菌やウイルスが含まれるのか、また、それらに感染するとどのような症状が起こるのかをご紹介します。
鳥インフルエンザ
鳥インフルエンザは、鳥類を中心に感染するA型ウイルスで、ヒトに感染することもあります。
感染すると、発熱、咳や喉の痛み、呼吸器症状、筋肉痛や倦怠感が症状となって現れます。
オウム病
オウム病は、鳥の乾燥した分泌物や排泄物の吸入によって肺炎などの気道感染症を起こします。
感染した場合の症状は、発熱、咳や呼吸器症状、筋肉痛や倦怠感などです。
クリプトコックス症
クリプトコックス症は、土壌や鳥の糞などに含まれるクリプトコッカス菌というカビの一種によって引き起こされる感染症で、感染の主な経路は吸入です。
呼吸器系に感染が生じることで、発熱、咳、呼吸困難の症状が現れます。
また、重症の場合は脳に障害が起こり、けいれんや意識障害、性格変化などの症状が現れることがあります。
免疫機能が低下した人は重症化しやすいため、特に注意が必要です。
サルモネラ菌食中毒
動物の腸管や河川や下水道など自然界に広く生息する細菌で、ハトからも人に感染する可能性のある細菌です。
症状は腹痛や腹部不快感、下痢、発熱や頭痛、吐気や嘔吐で、感染が広がった場合には重症な合併症や長期の健康問題を引き起こす可能性があります。
トキソプラズマ症
トキソプラズマ症は、トキソプラズマ・ゴンディイという原虫によって引き起こされる感染症で、妊婦や免疫力の低下した人は特に注意が必要です。
通常、健康な人が感染した場合には約8割は無症状で経過しますが、症状が出た場合は、インフルエンザのような発熱や倦怠感、頭痛、筋肉痛であることがほとんどです。
ただし、妊婦の場合は胎児へ感染する可能性があり、流産や胎児の成長障害、先天性トキソプラズマ症のリスクを引き起こす危険性があります。
ヒストプラズマ病
ヒストプラズマ病は、ヒストプラズマという真菌によって引き起こされる感染症で、通常は土壌や鳥の糞から感染します。
症状としては発熱、悪寒、咳嗽、頭痛、胸痛などを生じ、重症化した場合には肺炎や組織破壊、呼吸不全などが生じることもあります。
まとめ
ハトの糞によって引き起こされる病気の中には、その後の生活をも脅かすような恐ろしい病もあります。
また、ハトは糞を放置していることで、その場所が安全な場所であると思い度々訪れるようになってしまう悪循環も生まれます。
多少の事だからと放置せずに、小まめな対策を行いましょう。
コメント